京都牝馬Sについて考える

 

1400mの外回りコースで行われるようになって5回目の京都牝馬Sですが,昨年は9→7→13番人気の順で決まり,三連単は150万馬券となる超高配当となりました。ここまでではないものの,例年人気通りでは決まらないレースで,今年は牝馬クラシックや古馬重賞で好走した馬が集まり,ワクワクするメンバー構成となりました。今年はどのようなレースになるのでしょうか。

 

このレースのポイントは次の点になるかなと思います。

① 開催最終週の外差し馬場

② 明け4,5歳馬が好調

③ 実績馬が強いが,勢いも侮れない

 

①について,京都は今週で最終開催です。最終週ということで馬場も荒れており,例年,外が伸びる馬場になることが多いです。さらに,ここ最近の京都はこれまでの軽くてスピードと立ち回り力が問われる馬場ではなく,タフで力がいる馬場に変化しており,その傾向は顕著になっているのではないでしょうか。また,先週の雨で馬場もかなり悪くなっていますし,その傾向は顕著なものになっているのではないでしょうか。よって,平坦なコースではありますが,外からの差し馬が台頭するレースになりやすいです。

 

②について,外回り1400mコースに替わってから,連対馬は5歳以下に集中しています。まあ,そもそもの出走馬数が少ないので一概には言えないですが,明け6歳の牝馬ということで能力の低下がみられる年齢にもなってきますし,よほどの実績がある馬でない限り軽視してもいいかと思います。

 

③について,ここ4年の勝ち馬は過去1年以内に重賞連対実績をもつ馬でした。やはり直近で重賞好走している馬は人気でも信頼した方が良いと思います。ただ,今年は重賞好走馬が多いので,レース質と適性は見極める必要があると思います。また,そういった重賞好走の経験がなくても,直近のレースを連勝するなどの勢いがある馬も見逃せません。ここ4年の勝ち馬は重賞好走経験のある馬でしたが,2着馬に関しては重賞好走経験はなくても連勝していたり,ずっと安定して連対を外していない馬でした。実績が乏しくてもここ数戦で勢いを感じる馬は狙っておいて損はないと思います。少なくとも近走で1秒以上負けている馬は狙いたくないですね。

 

ということで①~③に当てはまる馬は次の馬です。

重賞実績馬 サウンドキアラ,シゲルピンクダイヤ,ディアンドル,ノーワン,ビーチサンバ,プールヴィル

勢いがある馬 アルーシャ,ドナウデルタ,プリディカメント

 

あとは,枠などを考慮して印を打っていきたいと思います。

現時点での本命候補はシゲルピンクダイヤです。最後の末脚はこのメンバーでも最上位級で父ダイワメジャーというところからもこの距離短縮も問題ないでしょう。さらに,近走は最後方一辺倒ではなく,ある程度位置を取ることもできるので,ここは安定して走ってくると思います。

 

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前走は出遅れて,直線最内を選択するも前が壁となって追う場面がほとんどない不完全燃焼。勝ち馬の桜花賞馬グランアレグリアには1.0秒離されましたが,2着馬とは0.2秒差でスムーズにレース運びをできていれば2着まであった内容。阪神がベストも今の京都の馬場は向くでしょうし,ここは逆襲の一発を期待します。